よくある課題 著者紹介
Rule Documentation

そのルール、
どこに書いてありますか?

「普通こうするだろう」が通じない。
「なぜできないのか」がわからない——

その原因の多くは、外国人社員の能力ではなく、
あなたの「当たり前」がルールとして認識されていないことにあります。

言語化されていない基準は、文化が違う相手には存在しないのと同じです。

外国人社員に「普通こうするだろう」は通じない

「なぜ当たり前のことができないのか」

既存社員が「当たり前」と思っていることも、人や会社が異なれば通じないことがあります。

日本人の新入社員でもそうなので、外国人ならなおさらです。

「こんなことまで教えないといけないのか」と苛立ってしまうこともあるでしょう。

遅刻したのに直接謝罪をしない。メールは事前確認なく勝手に送信してしまう。

文化風習の問題なのか、それとも個人的なマナーの問題か、やる気の問題なのか…。

答えの出ない悩みに日々明け暮れます。

「当たり前」は当たり前でないかもしれない

職場には暗黙のルールが大量にあります。

長く働いている人にとっては常識的でも、実は入ったばかりの人にとっては、空気を読んだり先輩社員に相談したりして「どうすればいいか」を判断していく高度な行いだったりします。
言語が異なり、生まれ育った背景も異なる外国人ではなおさら困難でしょう。

彼らの立場になって考えてください。会社の業務以外にも気になることがたくさんあります。
慣れない日本での生活でいっぱいいっぱい。
日本人は仕事に厳しいと聞いた。上司の前で、どういう立ち振る舞いをすればいいのだろう。
考えること、理解すべきこと、覚えなければならないこと。

特定技能や技能実習で来日したばかりの外国人社員が、空気を読んで振る舞えと言われても、そんな余裕はあるでしょうか。 先輩の社員をまねをしろと言われても、見かけただけ、耳に入っただけの外国語を聞き取って理解するのは、かなりの重労働です。

「当たり前」を明文化

「普通わかるだろう」で終わらせない。
「わからない」からできないのです。

自分の中にある「普通こうするだろう」を、一つずつ言葉にしてみる。

実際に書き出してみると、驚くほど多くの「普通」が自分の頭の中にあることに気づきます。

その「普通」が完全にかみ合う人など世の中にいるでしょうか。
たしかにそれをすべて文書化するのは難しいでしょう。
まず「自分が当たり前だと思っていたことを、当たり前ではないと認める」こと。
そこが出発点なのかもしれません。